新一年生のいるおうちに遊びに行くと新しい学習机やピッカピカのランドセルがある。
自慢そうに見せてくれる姿はとても誇らしげで幸せそうで微笑ましい。
子供も親も新しいスタートに不安と期待でいっぱいなのだ。
わが娘が１５、６年前小学校入学前はやはりそんな気持ちだった。
私も若かった。
学習机は私の父と母と私達で家具屋さんに見に行って決めた。
当時父はまだ現役で仕事をバリバリしていたし当然のように高価な机を買ってもらった。
ランドセルは義母と私と娘で市内の鞄屋さんに見に行ってやはり買ってもらった。
娘に机を買ってくれた父も、ランドセルを買ってくれた義母も今はもういない。
近くにいて当たり前の人もいつかいなくなってしまうのだ。
いつまでも同じではいられない。
昔の事を思い出すとやはり色んな事を悔いてしまう。
父や義母が生きている間にどれだけの迷惑や心配をかけた事か･･･。
その時は気付かなくても後になって気付く事はたくさんある。
気持ちに余裕がないから自分の事ばかりで人の気持ちに気付かなかったのだ。
この年齢になって初めて幸せって普段生活する中で当たり前だとか思っているような平凡な事や小さな充実感なんだな～と思うようになってきた。
私にとってまだまだ人生は長くて、平凡に生きていくのは難しい。

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