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【保存版】トタン屋根の寿命と葺き替え時期は?見逃せない劣化サインと対処法
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この記事の目次
【保存版】トタン屋根の寿命と葺き替え時期は?見逃せない劣化サインと対処法
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軽量かつリーズナブルな屋根材として長年人気を集めてきた「トタン屋根」。昭和期の住宅や倉庫、物置などにも多く使用されており、現在でも現役で使われている建物が多数存在します。
しかし、金属屋根である以上、年月が経てば徐々に劣化が進行し、雨漏りや腐食など深刻なトラブルを招くことも。そうした場合に必要になるのが「屋根の葺き替え」や「カバー工法」といったリフォームです。
この記事では、以下のような内容を住宅所有者の方にも分かりやすく解説します。
トタン屋根の劣化サインと見極め方
葺き替え工事の具体的な流れ
「葺き替え」と「カバー工法」の違いと選び方
工事のタイミングや注意点
屋根は住まいを雨風から守る“最後の砦”です。トラブルが起きる前に、ぜひこの記事を参考に早めの対策を検討しましょう。
1. トタン屋根が劣化するとどうなる?
トタン屋根は鉄板に亜鉛メッキを施した金属屋根です。耐用年数は一般的に10年〜20年ほどと言われていますが、環境や使用条件によってはそれより早く劣化する場合もあります。
劣化が進行すると、次のような症状が見られます。
■広範囲の錆び(サビ)
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トタンの表面は塗装により保護されていますが、その塗装が剥げると鉄部分がむき出しになり、酸化によって錆が発生します。特に海沿いや豪雨地帯では塩害や湿気の影響を強く受け、錆の進行が早くなる傾向があります。
初期:点状の赤さび
中期:斑点状の広がり
末期:腐食・穴あき状態
錆が屋根全体に広がっている場合は、塗装では対処しきれず、葺き替えの検討が必要です。
■ 屋根材の穴あき・めくれ
錆が進行するとトタン材そのものが腐食して薄くなり、ついには穴が空いたり、破片が風で飛ばされたりする危険もあります。
こうなると、見た目の問題だけでなく雨水が直接内部に浸入し、建物構造に悪影響を及ぼします。
特に屋根の端や谷部分、釘穴周辺は劣化しやすいので注意が必要です。
■ 雨漏りの発生
劣化の最終段階が「雨漏り」です。
トタンに穴が空いたり、防水層が劣化したことで雨水が天井裏に侵入したり、室内にシミや水滴が現れるようになります。
・天井や壁紙のシミ
・雨のたびにポタポタ音がする
・室内にカビ臭がこもる
雨漏りが発生すると内部の木材が腐ったり、シロアリの原因にもなったりもします。
被害が小さいうちに対応することが大切です。
2. トタン屋根葺き替え工事の手順
トタン屋根の葺き替えは、見た目を新しくするだけでなく、防水性や断熱性を回復させ、住宅の寿命そのものを延ばす重要な工事です。
一般的な葺き替え工事は以下のような流れで進行します。
■ 既存屋根材の撤去・下地点検
まず、古くなったトタン材をすべて撤去します。
これは錆びて崩れかけている部分だけでなく、全体を対象に行います。
撤去後、屋根の下地である野地板や垂木に腐食・劣化がないかをしっかり確認します。
必要に応じて補修や交換を行います。
■ 野地板の補強・交換
屋根の構造を支える野地板に劣化やたわみが見つかった場合は、新しい板に交換します。
この工程は今後の屋根全体の耐久性に関わるため、入念なチェックが求められます。
最近では合板のほか、耐水性の高い構造用合板などを使用するケースも増えています。
■防水シート(ルーフィング)の施工
野地板の上には防水シートを敷設します。
これを「ルーフィング」と呼び、万一屋根材から水が入っても室内に漏れないようにする重要な層です。
このシートの品質と施工精度が、長期間の防水性を大きく左右します。
■ 新しい屋根材の設置
最後に、新しいトタン屋根材や、より高性能なガルバリウム鋼板などを設置していきます。最近では耐久性に優れた素材や断熱機能付き屋根材など、さまざまな選択肢があります。
屋根材の重ね方やビス止めの仕方も非常に重要で、施工業者の技術が問われる部分です。
3. 葺き替えとカバー工法の違いとは?
屋根リフォームには「葺き替え」のほかに「カバー工法(重ね葺き)」という選択肢もあります。
ここではそれぞれの違いと、どちらを選ぶべきかを比較してみましょう。
■葺き替え工法の特徴
葺き替えは、既存の屋根材をすべて撤去してから新しい屋根に張り替える方法です。
メリット
メリットは以下のようなものです。
下地までしっかり補修できる
腐食やカビの再発リスクが低い
屋根の重量を軽くできる
葺き替えをすると、下地部分も全て変えることになるので全体が補修できます。
そして根本から補修を行っているので、腐食やカビの補修をした時に再発リスクがかなり軽減できます。
そしてカバー工法と比較して、重量も少なく軽く済ませることができます。
デメリット
廃材処分費用がかかる
工期とコストはやや高め
既存の屋根材を処分する必要があるため、廃材を処分する費用がかかります。
そして既存の屋根材を撤去して新しい屋根材を設置してといったように工程も多いため、工期もかかるうえ、コストも高くつきます。
こんな方におすすめ
屋根材の腐食が激しい場合
雨漏りが進行している場合
20年以上経過した屋根
屋根材の腐食が激しい場合、カバー工法では対処できないことがあります。
雨漏りの進行も同様です。
そして築20年以上メンテナンスをしていないお家などではもしかすると劣化がひどい場合があります。
このような場合には葺き替え工事を行います。
■カバー工法の特徴
続いてカバー工法についてです。
カバー工法は、既存の屋根材の上から新しい金属屋根を重ね張りする方法です。
メリット
廃材処分が少なくコストを抑えられる
工期が短く騒音も少なめ
断熱性・防音性がアップする
葺き替えと違って既存の屋根材の上からそのまま新しい屋根材をかぶせるので撤去費用も工程も少ないことが特徴です。
また断熱性や防音性も向上します。
デメリット
下地の腐食に気づきにくい
屋根の重量が増加する
2回目以降は原則として施工できない
カバーをしている状態なので、元の下地の状態が見えないです。
そして屋根の重量が重くなります。
また2回目以降のカバー工法はできません。
2回目以降の補修を行う際には、葺き替えとなります。
こんな方におすすめ
屋根材の劣化が比較的軽微な場合
雨漏りなどの症状がない場合
費用を抑えつつ見た目をきれいにしたい方
トタン屋根工事のタイミングと注意点
トタン屋根工事のタイミングと注意点についてご紹介します。
■工事の目安となるタイミング
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以下のようなタイミングで屋根リフォームを検討すると、トラブルを最小限に抑えられます。
・築15〜20年以上経過している
・雨漏りや錆びが発生している
・過去に再塗装を何度もしている
また、台風や地震などの災害後は、目に見えない損傷があるケースも多いため、点検だけでも受けておくと安心です。
まとめ:屋根リフォームで住まいの安心を守る
トタン屋根は、安価で施工も簡単な反面、劣化が進行しやすい屋根材です。
錆や雨漏りなどのトラブルが出始めたら、放置せず早めの対処が肝心です。
今回ご紹介したように、リフォームには「葺き替え」と「カバー工法」があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
屋根の状態や予算、今後のライフプランに合わせて、最適な工事方法を選ぶことが重要です。
トタン屋根の劣化が気になってきた方は、まずは無料点検や見積もりから始めてみてはいかがでしょうか?
信頼できる専門業者に相談することで、快適で安心な暮らしを守る一歩になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
佐々木塗装は広島市安佐北区を中心に、広島県内一円を施工範囲として、外壁塗装や屋根塗装を行っています。
品質にこだわり、一軒一軒丁寧に、お施主様に寄り添って施工しております。
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