外壁塗装をする前に知っておきたい塗装アレコレ
雨漏りで知っておきたいポイント~雨漏りの原因や調査方法、対処法などまとめ
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「雨漏りしてるけど、何が原因なの?」
雨漏りというと、天井からポタポタと水が落ちてくるようなイメージがあるかもしれませんが、それだけではありません。
壁に水のシミができていたり、洗面所の床が濡れていたり、窓の周りに水滴が滴っていたり、さまざまな箇所で水のトラブルは見られます。
ただ、いずれにしても、住宅内部を腐食させてしまう原因になってしまうため、早急に対処し修繕しなければなりません。
そこでこの記事では、雨漏りで知っておきたいポイントについて、原因や調査方法、修繕方法など、地元広島の安佐北区を中心に豊富な実績を持つプロの塗装業者が徹底解説いたします。
この記事の目次
なぜ雨漏りする?雨漏りを放置するとどうなるの?
雨漏りと言ってもさまざまな原因があり、水のトラブルはすべて雨漏りである訳ではありません。
ただ、いずれにおいても建物を急速に劣化させてしまう要因になりますので、早めの修繕が必要になります。
雨漏りとは?なぜ雨漏りするの?
『雨漏り』とは、みなさんもご存じの通り、雨水が室内に侵入して滴っているような水のトラブルのことを指しています。
イメージに多いものは、冒頭にもお伝えした通り、天井からポタポタと雨水が落ちてくるようなもので、天井の板に雨水が染み込んでいる状態が見て取れます。
このような雨漏りは屋根のトラブルによるものが多く、屋根材の損傷などによって下地にまで雨水が染み込んでしまい、天井にまで達して室内に滴り落ちてくるのです。
かつては、ドラマやコントのワンシーンで、雨漏りをバケツで受けるようなシーンをよく見かけましたが、現在ではテレビでそのようなシーンは流れなくなりましたね。
それは恐らく、そのようなシーンをご家庭で当たり前のように見かけることがなくなったためで、屋根材や施工技術などの進歩によるものだと言えるでしょう。
だからといって、雨漏りがなくなっている訳ではなく、外壁や窓枠などのシーリングの劣化によるものや、水廻りのトラブル、窓に滴る水滴、などが原因になっていることが多いです。
つまり、雨漏りだけではなく、給排水管の『漏水』、屋内外の温度差による『結露』など、雨水ではないことも珍しくありません。
そのため、まずは本当に雨漏りなのか、あるいは漏水や結露なのか、原因を特定することが重要になり、それぞれに応じた修繕を行わねばなりません。
雨漏りを放置するとどうなるの?
雨漏りを発見したとしても、それほど深刻な被害が発生していない場合には、「大丈夫だろう」と安易に考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、雨漏りは早急に対処しておかないと、どんどん被害が拡大することになり、ついには建物の耐久性にまで影響を及ぼすような可能性があります。
また、雨漏りに気づかずに、被害が酷くなってから発見してしまうこともあるでしょう。
例えば、屋根からの雨漏りの場合であれば、屋根材がどんどん劣化してしまうのはもちろん、屋根裏に雨水が侵入し、腐食させてしまうと共に、湿気によって建材が弱くなってしまいます。
気づいた時には損傷が激しく、屋根の葺き替えが必要になるケースも珍しくありません。
ただ、上記でもお伝えした通り、雨漏りはすべて屋根のトラブルではなく、漏水や結露などといった別の要因によっても生じます。
そのため、原因を特定するのはとても難しく、適切な修繕となるとかなり困難であることから、気づいたら早めに専門業者に相談するようにしましょう。
雨漏りによくみられる原因
雨漏りの原因にはどのようなものがあるのか、具体的な箇所や症状と共に、詳しくご紹介していきましょう。
屋根
屋根材の耐久性や施工技術に向上が見られ、屋根からの雨漏りが少なくなりました。
ただ屋根は、風雨や紫外線の影響をまともに受ける箇所ですから、どうしても経年によって劣化が生じ、損傷することは避けられません。
例えば、一般的な戸建て住宅で多く採用されているスレート屋根の場合、耐用年数が20年から30年程度であると言われています。
劣化すると屋根がズレてしまうことや、ひびや割れが生じてしまうことがあり、それが雨漏りの原因になってしまうのです。
そのため、10年程度を目途にして屋根の診断を行い、必要に応じて屋根塗装に取り組んで、屋根材の耐久性を保つことや、適切な修繕に取り組むことが重要です。
外壁
雨漏りが外壁からと聞くとイメージできないかもしれませんが、屋根からの雨漏りだと思って調べてみれば外壁からだったというケースは少なくありません。
外壁から雨水が侵入するルートにはさまざまなものがありますが、シーリング材の劣化や外壁材のひび割れなどが原因になっているケースがみられます。
シーリング材とは、外壁のサイディングボードの目地などにあるゴム状の素材で、防水を目的として充填されていますが、劣化するとひび割れや剥がれ、痩せなどが生じます。
すると、その隙間から雨水が侵入するようになり、雨漏りが生じてしまうのです。
そのようなケースでは、シーリングの打ち増しや打ち替えといった修繕が行われます。
また、外壁材にひび割れが生じているような場合にも、シーリングやケレンなどといった下地調整が行われます。
ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーには、防水層が形成されており、外壁内部に雨水が侵入しないように施されていますが、劣化してしまうと雨漏りを引き起こしてしまいます。
特に、外壁よりも外側に張り出しているような形状の場合であれば、紫外線や風雨の影響を受けやすいために、劣化が進行します。
ベランダやバルコニーの防水層は、FRP防水やシート防水などの工法が施されていますが、いずれも紫外線などの影響と共に、物干しやガーデニングなどでの摩耗によって防水層を損傷させてしまうのです。
そのようなケースでは、防水工事が必要になります。
サッシ
外壁の窓に取り付けてあるサッシには、その廻りにシーリング材が充填されており、隙間から雨水が侵入しないように施されています。
外壁材の内部には防水シートが施されていますので、少々の隙間では雨漏りするようなことはないのですが、サッシの廻りは建物内部に貫通しているため、雨漏りしやすい箇所なのです。
サッシ廻りのシーリングが原因の場合には、シーリング材を充填して補修されます。
配管
配管を通す穴から雨漏りするようなことがあるため注意が必要です。
よくみられるケースに、エアコンの冷媒管を室内に通している壁の穴の隙間が原因になっていることがあります。
雨水が入らないようにシーリングやパテが充填されていますが、このシーリングが劣化してしまうことや、冷媒管のカバーが損傷しているようなケースもあります。
損傷している箇所に対して、補修が必要になります。
雨漏りの調査方法
上記では、雨漏りの原因についてご紹介しましたが、複数の原因が絡んでいることもありますので、完全に修繕するためには調査しておくことが大切です。
雨漏りの調査方法として
- 目視調査
- 散水調査
- 発光液調査
- 赤外線サーモグラフィー調査
が活用されます。
まずは、『目視調査』によって外観の状況を確認したのちに『散水調査』を行い、『発光液調査』『赤外線サーモグラフィー調査』を併用しながら原因を特定していくことになります。
どのような調査方法なのかご紹介していきましょう。
目視調査
目視調査とは字の通り、目で確認しながら雨漏りの侵入経路を見つけていく方法です。
外壁や屋根、天井裏、建材の繋ぎ目、目地などを細かくチェックしながら、雨水が室内に侵入した痕跡がないか調べていきます。
所要時間は1箇所あたり30分から1時間で、近年においては遠隔操作が可能なドローンを活用するケースもあります。
特に屋根の状態を確認する場合でもドローンであれば安全で、足場代のコスト負担も抑えられるために有効な方法であると考えられています。
散水調査
散水調査は、雨水の侵入が疑われる箇所に水をかけてみて、実際に雨漏りが生じるかどうか確認する方法です。
雨漏りと同じ状況をつくり出すために、水量や時間なども考慮して行われ、1日かけて調査するようなケースもあります。
自分でもできそうな調査だと感じるかもしれませんが、やみくもに散水すると雨漏りの箇所が拡大してしまう可能性がありますので注意が必要です。
発光液調査
発光液調査とは、雨水が侵入していると疑われる箇所に発光液を混ぜた試験水を散水し、その箇所にブラックライトをあてて侵入経路を探る方法です。
この発光液は無色透明ですが、ブラックライトにあてることによって光る特殊な液体で、視覚的に雨漏りの箇所を見つけることが可能です。
複数の経路があるような場合には、複数の色を活用して特定するようなケースもあります。
赤外線サーモグラフィー調査
赤外線サーモグラフィー調査とは、高感度赤外線カメラを活用し、温度差によって雨水の侵入経路を探っていく方法です。
雨漏りが疑われる箇所とその周辺の温度を計測すると、実際に雨漏りしている箇所であれば周辺よりも低い温度であることが分かります。
晴れた暖かい日に行う場合には、散水調査と併用して行われ、温度が下がるまで数時間程度、水をかけ続けるようなケースもあります。
自分でできる雨漏り対策と応急措置
雨漏りが生じると建物が大きく損傷してしまうため、自分でも意識して雨漏り対策を講じておくことが大切です。
また、雨漏りが生じてしまった場合には、そのままだと室内まで損傷してしまう可能性もあるため応急措置に取り組み、速やかに専門業者に相談するようにしましょう。
自分でできる雨漏り対策
自分でできる雨漏り対策として重要なのは、上記でお伝えしているような原因に早く気づくことであると言えます。
そのため、日ごろから意識して、雨漏りが生じやすい箇所の劣化症状をチェックしておくようにしましょう。
- 屋根材のひび割れやズレ
- 外壁の目地やサッシ廻りなどのシーリングの劣化
- ベランダやバルコニーの防水層の状態
などの箇所については特に重要です。
劣化症状がみられているような場合には、速やかに専門業者に相談することが大切です。
自分でできる雨漏りの応急措置
暴風雨や地震などの影響で雨漏りが生じるようなケースがあり、速やかに雨漏りに対処しなければならないこともあるでしょう。
原因を特定して適切に修繕するのは難しいですが、ホームセンターなどで購入できるものもありますので、うまく活用して乗り切ってしまうことが大切です。
屋根からの雨漏りの場合であれば、ブルーシートがあれば便利ですし、室内にまで雨水が侵入しているような場合には、ビニール袋やバケツなどで対応できます。
また、シーリングの劣化によるものであれば、外壁用のシーリングを購入して、ひとまず充填しておき、専門業者に相談するといいでしょう。
信頼できる専門業者に相談する
冒頭からもお伝えしている通り、雨漏りの原因にはさまざまなものがあるため、原因を特定するのは困難で、さらに自分で修繕するのも難しいでしょう。
そのため、専門業者に相談して、雨漏りを確実に止めてもらい、必要な修繕に取り組んでおくことが大切です。
雨漏りは放置すると、雨漏りの箇所を腐食させてしまう可能性がありますから、そのまま放置するのではなく、気づいたら速やかに相談するようにしましょう。
まとめ
住宅模型とまとめ
雨漏りで知っておきたいポイントについて、原因や調査方法、修繕方法など、詳しくご紹介しました。
雨漏りは屋根が損傷して、天井から雨水がポタポタと滴り落ちてくるイメージがありますが、雨漏りは屋根だけが原因ではありません。
外壁やベランダ、サッシの廻りなど、さまざまな箇所から雨漏りが生じる可能性があります。
また、雨漏りではなく、給排水のトラブルによる漏水や外気との温度差によって発生する結露である可能性もあります。
ただ、いずれにしても、住宅内部に水が侵入した場合には、腐食させてしまう原因になってしまうため、早急に対処して修繕しなければなりません。
外壁や屋根の修繕を検討されているご家庭であれば、地元に密着して営業活動している、経験豊富な塗装業者に相談すると良いでしょう。
疑問や質問などございましたら、お気軽に佐々木塗装(0120-116-795:営業時間9時~20時)までお問合せしてください。
広島市安佐北区を中心に、広島県内一円を施工範囲として取り組んでいます。
外壁塗装や屋根塗装、防水工事 、 雨漏り調査、内装リフォーム、コケ洗浄、シーリング工事を検討されている方はお気軽にご相談ください。