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外壁塗装の成功は「ケレン」で決まる!プロが教える重要性

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外壁塗装の成功は「ケレン」で決まる!プロが教える重要性

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外壁塗装の成功は「ケレン」で決まる!プロが教える重要性

外壁塗装を検討する際、「高圧洗浄」「下塗り」「中塗り」「上塗り」といった言葉を耳にすることが多いかもしれません。しかし、実はその中でも最も重要だと言っても過言ではない工程があることをご存知でしょうか?それが「ケレン(下地調整)」です。
ケレンとは、塗装の前に外壁の表面をきれいに整え、塗料がしっかりと密着するようにするための下準備作業のことです。このケレンを疎かにしてしまうと、どんなに高品質な塗料を使っても、どんなに腕の良い職人が塗っても、数年で塗膜が剥がれてしまうといったトラブルに繋がってしまいます。
この記事では、外壁塗装におけるケレン作業の重要性から、その種類まで、プロの視点から徹底的に解説していきます。

ケレンとは?なぜ外壁塗装に欠かせないのか


外壁塗装のケレンとは、ひと言でいうと「塗装面を研磨し、塗料の密着性を高めるための下地処理」です。
具体的には、ワイヤーブラシやサンドペーパー、電動工具などを用いて、外壁に付着した以下の不純物を取り除く作業を指します。
●      旧塗膜の剥がれや浮き
●      錆び
●      コケやカビ
●      チョーキング(白亜化)現象で劣化した粉状の塗膜
これらの不純物が残ったまま塗装をすると、新しい塗料は外壁そのものではなく、これらの「弱った部分」に付着することになります。結果として、塗膜の剥がれやひび割れといった不具合が早期に発生してしまうのです。
また、ケレンは不純物を取り除くだけでなく、あえて外壁の表面に細かい傷をつけたり、凸凹を均したりする「目荒らし」の役割も担っています。この目荒らしによって表面積が増え、塗料がしっかりと食いつき、強固な塗膜が形成されるのです。
関西鋼構造物塗装研究会の調査では、塗料の寿命に影響を与える要因の約50%がケレンを含む素地調整にあるとされています。このことからも、ケレンが塗装の品質と寿命を左右する、まさに「塗装の土台*であることがわかりますね。

ケレンの種類と適応箇所


ケレンは、劣化の状態や対象物の素材によって、1種から4種までの4つのグレードに分類されます。一般住宅の塗装で主に用いられるのは、2種・3種・4種ケレンです。

1種ケレン

ブラスト法(研磨剤を高速で吹き付けて研磨する方法)などを用いて、錆びや旧塗膜を完全に除去し、鋼材面を露出させます。非常に深刻な錆びや劣化がある場合に行われます。一般住宅ではなく、橋梁や船舶、プラントといった大規模な構造物で採用されることがほとんどです。

2種ケレン

電動工具(ディスクサンダーなど)を主に使用し、塗装面の30%以上に広がる重度の錆びや旧塗膜を完全に除去します。錆びが広範囲に発生している金属サイディング、トタン屋根、雨戸、鉄骨階段などで用いられます。活膜(まだ密着性が保たれている塗膜)も除去し、下地を露出させることが特徴です。

3種ケレン

電動工具や手工具(ワイヤーブラシ、皮すきなど)を併用し、劣化している部分や錆びを重点的に除去します。まだ密着性の高い活膜は残して塗装するため、部分的な錆びや劣化がある場合に適しています。錆びが5%〜30%程度見られる金属部分や、付帯部(雨樋、軒天など)の劣化部分によく用いられます。一般住宅では最も多く採用されるケレン方法の一つです。

4種ケレン

手工具(サンドペーパー、マジックロンなど)を用いて、塗装面の細かな汚れや軽度の錆び、チョーキングの粉などを落とし、塗料の密着性を高めるための「目荒らし」を行います。劣化が軽微で、部分的な錆びや塗膜の膨れがわずかに見られる場合、または新築に近い状態の外壁などで用いられます。
このように、外壁の状態に応じて適切なケレン方法を選定することが、高品質な塗装を実現する上で非常に大切です。

外壁塗装でケレンを怠るとどうなる?


ケレンを十分に行わずに塗装をすると、以下のような深刻なトラブルが発生しやすくなります。

1. 塗膜の早期剥離・膨れ

旧塗膜や錆び、汚れの上から塗料を塗ると、下地との密着が弱くなります。その結果、塗料が外壁に定着せず、数年で塗膜が剥がれたり、プクッと膨らんだりする現象が起こります。せっかく塗装工事をしても、これではお金と時間が無駄になってしまいます。

2. 錆びの再発と腐食の進行

錆びを完全に除去せずに塗装すると、塗膜の下で錆びが進行し続けます。錆びは腐食の原因となり、最終的には外壁材そのものの劣化を早めてしまいます。特に金属部分(トタン、鉄骨階段など)では、穴が開いてしまうなど深刻な事態に発展する可能性もあります。

3. 仕上がりのムラと美観の低下

ケレンが不十分だと、下地に凹凸が残ったままになります。その上から塗料を塗ると、塗料の厚みが均一にならず、仕上がりが凸凹になったり、ムラになったりして美観が損なわれます。

4. 塗料本来の機能が発揮されない

高機能な遮熱塗料や高耐久塗料も、下地との密着が悪ければ、その本来の性能を十分に発揮できません。塗装の耐久性を決めるのは塗料だけではなく、下地処理の質が大きく影響することを覚えておきましょう。

まとめ~ケレンは「見えない部分」への投資です


外壁塗装のケレンは、完成後には見えなくなる、まさに「見えない部分」への投資です。しかし、この見えない部分にどれだけ手間と時間をかけるかによって、塗装の美しさ、そして何よりも塗膜の寿命が大きく変わってきます。
見積書を比較検討する際は、ただ安さだけに目を向けるのではなく、「ケレン作業が適切に計画されているか」を重要な判断基準としてください。
外壁塗装を成功させ、大切な住まいを長持ちさせるためにも、ケレンの重要性を理解し、丁寧な下地処理を行ってくれる業者選びをすることが、後悔しないための最善策と言えるでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
広島県で外壁塗装をご検討なら、ぜひ『外壁塗装広島 株式会社 佐々木塗装』にお気軽にご相談ください。
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