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「塗膜の浮き」の原因から予防策まで徹底解説
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この記事の目次
外壁塗装の天敵!「塗膜の浮き」の原因から予防策まで徹底解説.webp)
「外壁の塗装がブヨブヨと膨らんでいる」「壁に浮き上がったような部分がある」
もし自宅の外壁にこのような異変を見つけたら、それは塗膜の浮きが発生しているサインかもしれません。塗膜の浮きは、単に見た目が悪いだけでなく、放置すると建物の劣化を早め、雨漏りなどの深刻な事態を招く可能性があります。
この記事では、外壁塗装のプロである私が、塗膜の浮きがなぜ起こるのか、その原因から予防策まで、皆さんが知っておくべき情報を徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたの家を長持ちさせるための知識がきっと手に入ります。
塗膜の浮きとは?なぜ起こるのか?
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塗膜の浮きとは、外壁に塗られた塗料の膜(塗膜)が、下地から剥がれかけて膨らんでいる状態を指します。風船が膨らむようにブヨブヨとしたり、水ぶくれのようにぷっくりと膨らんだりする症状が見られます。この現象は、塗膜と下地がしっかりと密着していないことで起こります。では、なぜ密着が不十分になってしまうのでしょうか。主な原因は以下の通りです。
塗膜の浮きが起こる3つの原因
①下地処理の不備
高圧洗浄不足
苔やカビ、古い塗膜などが壁に残ったまま塗装すると、塗料が下地に密着できません。汚れが接着を妨げるため、浮きやすくなります。
ケレン作業の不備
古い塗膜が劣化して残っている場合、これを剥がさずに重ね塗りすると、古い塗膜ごと新しい塗膜が浮いてしまいます。ケレン作業(やすりなどで下地を削る作業)が不十分だと、この問題が起こりやすくなります。
②乾燥時間の不足
下地の乾燥不足
雨や高圧洗浄で壁が濡れたまま塗装を開始すると、下地内部に残った水分が、太陽の熱で水蒸気となり、塗膜を押し上げてしまいます。これが、塗膜が水ぶくれのように膨らむ「フクレ」の主な原因です。
塗り重ね乾燥時間不足
塗料には「重ね塗り乾燥時間」が定められています。この時間を守らずに次の塗料を重ね塗りすると、下の塗膜が十分に乾燥する前に蓋をされてしまい、塗膜内部に残った溶剤や水分が塗膜を押し上げ、浮きや剥がれを引き起こします。
③塗料の選定ミス
下地との相性
塗料には、それぞれ適した下地があります。例えば、油性の塗料の上に水性の塗料を塗るなど、相性の悪い組み合わせで塗装すると、密着力が弱まり、塗膜が浮く原因になります。
希釈の不備
塗料はメーカーが定めた規定の希釈率で薄める必要があります。希釈しすぎると、塗料の成分が薄まり、本来の密着力が発揮できなくなります。
2. 塗膜の浮きを放置するとどうなる?
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「ちょっとした浮きだから、まあいいか」と放置するのは絶対にやめましょう。塗膜の浮きは、以下の様なさらなるトラブルを招く危険性があります。
建物の劣化促進
浮いた部分から雨水が浸入し、下地である壁材を腐食させます。特に木造住宅の場合、内部の木材が腐り、建物の耐久性が著しく低下します。
カビや藻の発生
湿気がこもりやすくなるため、カビや藻が繁殖しやすくなります。これらは美観を損なうだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあります。
雨漏りの発生
浸入した雨水が外壁内部を通って、室内にまで達することがあります。こうなると、建物の構造体へのダメージだけでなく、大規模な補修工事が必要となり、高額な費用が発生します。
塗膜の剥離
一か所の浮きから、周囲の塗膜が連鎖的に剥がれ落ちてしまうことがあります。こうなると、見た目が非常に悪くなるだけでなく、再度塗装が必要になります。
塗膜の浮きを未然に防ぐための2つの予防策
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塗膜の浮きは、塗装工事の質に大きく左右されます。再発を防ぎ、家を長持ちさせるためには、2つのポイントが非常に重要です。
1. 信頼できる業者を選ぶ
丁寧な下地処理
塗膜の浮きの最大の原因は下地処理の不備です。見積もりの際に、高圧洗浄やケレン作業を丁寧に行うか、担当者に確認しましょう。
経験豊富な職人がいるか
熟練の職人は、気温や湿度の変化に合わせて塗料の乾燥時間を調整したり、適切な塗布量を守って施工してくれます。施工実績や資格の有無などを確認しましょう。
詳細な見積もり
「一式」で済ませるのではなく、下地処理の内容、使用する塗料の種類、塗り回数などが詳細に記載されているか確認しましょう。
2. 適切な時期に再塗装する
外壁塗料の耐用年数は、一般的に10年~15年程度です。年数が経つと、どんなに良い塗料でも劣化は避けられません。耐用年数を迎える前に、定期的な点検と再塗装を検討しましょう。「チョーキング(壁を手で触ると白い粉が付く現象)」や「色あせ」「ひび割れ」などは、再塗装の時期を知らせるサインです。これらの症状を見逃さないようにしましょう。
まとめ
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外壁の塗膜の浮きは、単なる見た目の問題ではなく、建物の寿命を縮めるサインです。もし、自宅に塗膜の浮きが見つかった場合は決して放置せず、まずはプロの診断を受けることが賢明です。この記事で解説した「原因」「リスク」「予防策」を参考に、大切なマイホームを守るための第一歩を踏み出してください。
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