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外壁塗装でよくある「白華現象」とは?原因と対策を徹底解説
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外壁塗装でよくある「白華現象」とは?原因と対策を徹底解説.webp)
外壁の塗り替えを検討しているとき、または塗り替え後に、外壁の一部が白くなっているのを見つけて「これって何だろう?」と疑問に思ったことはありませんか? その白い粉状のものは「白華(はっか)現象」と呼ばれるものです。別名「エフロレッセンス」とも呼ばれます。
白華現象は建物の美観を損なうだけでなく、放置すると構造物自体の劣化につながる可能性もあります。この記事では、白華現象がなぜ起こるのか、その原因や対策、そして予防方法について、外壁塗装を検討している方にも分かりやすく解説します。
白華現象(エフロレッセンス)とは?
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白華現象の正体
白華現象とは、コンクリートやモルタル、レンガなどのセメント系建材の内部にある、石灰分が原因で発生する現象です。
雨水などの水分がこれらの建材に染み込むと、内部の石灰分(水酸化カルシウム)が溶け出します。その水分が蒸発する際に、表面に石灰分が白い粉状の結晶として析出します。これが白華現象の正体です。
白い粉が外壁に付着しているように見えるため、「カビではないか?」「チョーキング(塗料の劣化による白い粉)ではないか?」と勘違いされることもありますが、これらはまったく異なる現象です。
白華現象の種類
白華現象には、大きく分けて2つのタイプがあります。
一次白華
塗り替え後や新築から間もない時期に発生する白華です。これは、建材そのものが乾燥しきっていない状態で発生することが多く、比較的初期に現れます。
二次白華
建材が完全に乾燥した後、年月が経過してから発生する白華です。建材のひび割れなどから水分が侵入することで発生します。
一般的に、外壁塗装で問題となるのは、この二次白華の方が多い傾向にあります。
外壁塗装における白華現象の発生原因
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白華現象は、以下の3つの要素が揃うことで発生します。
水分の侵入
雨や結露、地下からの水分などが外壁に染み込むこと
石灰分の存在
コンクリートやモルタルなど、石灰分を含む建材が使われていること
水分の蒸発
建材から水分が蒸発すること
外壁塗装においては、これらの要素がどのように絡んでくるのでしょうか。
原因1 塗膜のひび割れや剥離
外壁塗装の劣化が進み、塗膜にひび割れや剥がれが発生すると、そこから雨水などの水分が内部に侵入しやすくなります。侵入した水分は、モルタルなどの建材内部の石灰分を溶かし出し、白華現象を引き起こします。
原因2 建材の吸水性
モルタルやコンクリートは、その特性上、水を吸収しやすい性質を持っています。新築から時間が経過すると、建材自体の防水性能が低下し、水分がより浸透しやすくなるため、白華が発生しやすくなります。
原因3 シーリング材の劣化
サッシ周りや外壁の継ぎ目に使われているシーリング材(コーキング材)も、経年劣化によってひび割れや肉やせを起こします。これにより、建物の内部に水分が浸入する隙間ができてしまい、白華の原因となります。
白華現象の放置リスク
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「白い粉くらいなら大丈夫だろう」と放置しておくと、以下のようなリスクにつながる可能性があります。
リスク1 建物の美観を損なう
白華現象が起こると、白い斑点や粉状のものが外壁全体に広がり、建物の見た目が悪くなってしまいます。
リスク2 構造物の劣化
白華は、建材の内部で生成された結晶が表面に析出する現象です。この結晶が成長する際、建材の内部で圧力が生じ、建材を押し出すようにひび割れさせたり、もろくしたりすることがあります。これにより、建材そのものの強度が低下し、建物の寿命を縮めることにつながります。
白華現象の対策と予防方法
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白華現象を食い止めるには、根本的な原因である水分の侵入を防ぐことが最も重要です。
対策1 専門業者による高圧洗浄と除去
すでに白華が発生している場合は、まずその白い結晶を除去する必要があります。
高圧洗浄
家庭用の高圧洗浄機でも除去できる場合がありますが、白華が広範囲に及んでいる場合や、建材の奥まで浸透している場合は、専門の業者に依頼するのが確実です。プロは、外壁材を傷つけないよう、適切な水圧と洗剤を用いて洗浄してくれます。
専用の除去剤
除去剤を使用する際は、建材の種類や状態をしっかりと見極めて、適切なものを選ぶ必要があります。
注意点
白華をカビと勘違いして、カビ取り剤などを使用すると、外壁材を傷める原因になります。自己判断での処置は避け、専門の業者に相談しましょう。
対策2 原因箇所の補修
白華を除去するだけでは、根本的な解決になりません。白華の原因となっている水分の侵入経路を特定し、補修する必要があります。
ひび割れの補修
外壁にひび割れがある場合は、シーリング材やフィラー(下地調整材)などを使用して丁寧に埋めます。
シーリング材の打ち替え
劣化して固くなったシーリング材は、すべて撤去して新しいものに打ち替えます。
まとめ
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外壁の白華現象は、建物の美観を損なうだけでなく、放置すると構造物の劣化や塗膜の剥離につながる厄介な問題です。
白華の主な原因は、建材への水分の侵入です。これを防ぐためには、劣化した塗膜やシーリング材を補修し、外壁塗装によって建物全体の防水性を高めることが最も効果的な対策となります。
もし、自宅の外壁に白い粉を見つけたら、まずは専門の業者に相談し、正確な原因と適切な処置方法を診断してもらうことをお勧めします。早めの対処が、建物の健康と美しさを長く保つことにつながります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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