はじめましてとっとくんです
外壁塗り替えにモルタル仕上げという選択肢!プロが教える魅力と施工のポイント

アレコレブログ

外壁塗り替えにモルタル仕上げという選択肢!プロが教える魅力と施工のポイント

更新日:

外壁塗り替えにモルタル仕上げという選択肢!プロが教える魅力と施工のポイント


皆さん、最近のお家ではサイディングが多いと思いますが、「モルタル仕上げ」という外壁の仕上げ方もあります。
デザイン性の高いものであり、新築の時点でモルタル仕上げでないと、そのようにはできないのですが、お家がサイディングの方もぜひ今回の記事を読んでいただきたいと思います。
モルタル仕上げの方はこれからのデザインの参考としていただければ嬉しいです。
ぜひ最後までご覧ください。

モルタル仕上げについて


外壁の「モルタル仕上げ」とは、セメントに砂と水を混ぜて作ったモルタルを職人が壁に塗って仕上げる外壁工法のことです。
サイディングボードやタイル貼りなどのパネル工法と異なり、一軒一軒で職人がコテや吹き付けを用いて手作業で塗り上げる塗り壁なので、同じ仕上がりの家は二つとありません。塗り方や模様の付け方次第で外壁の表情が変わり、唯一無二のデザインが生まれるのがモルタル仕上げの大きな特徴です。
目地が無いことでコーキングのメンテナンスも不要になり、デザイン面・メンテナンス面の両方でメリットがあるのです。
日本の住宅では1990年頃までモルタル外壁が主流で、多くの家が塗り壁仕上げでした。近年は施工が簡単で工期も短いサイディングが普及していますが、モルタルならではの質感やデザイン性の高さから現在でも根強い人気があります。モルタルは和風住宅にも洋風住宅にもマッチし、自然素材ならではの温かみのある風合いが魅力です。セメントや砂など自然由来の材料を使っているため、どこか素朴で落ち着いた雰囲気が生まれます。こうした自然な素材感や独特の風合いを好む方にもモルタル仕上げは選ばれているのです。

モルタル仕上げが選ばれる理由:デザイン性と風合いの魅力

モルタル外壁が今なお選ばれる最大の理由は、何と言ってもデザイン性の高さです。
モルタルは塗り方や仕上げ材を工夫することで模様や質感を自由に描き出せるため、テクスチャー(模様・パターン)の表現力が非常に豊かです。
例えば、吹き付けでザラザラした「リシン」仕上げや、厚みのある重厚な「スタッコ」仕上げなど、仕上げ方法によって様々なデザイン・テクスチャーを作ることができ、世界に一つだけの外壁デザインを実現できます。
職人のコテさばき一つで表情が変わるため、まさに「Only One Style」の家が叶うのです。 また、モルタル外壁は素材自体の持つ風合いも魅力です。
砂混じりの塗材を塗ることで生まれるマットで落ち着いた質感や、コテ跡が残る独特の味わい深さなど、木や石にも通じる自然で温かみのある表情を楽しめます。
このような質感は既製品の外壁材ではなかなか出せないため、「外壁をおしゃれにしたい」「高級感や味わいを出したい」という方にモルタル仕上げはピッタリです。
実際、モルタル外壁は和風・洋風どちらの建物にも馴染みやすく、しっとりとした重厚感を演出できるので、デザインにこだわる方に根強い人気があります。
 デザイン面以外でも、モルタルには耐火性や遮音性など優れた性能があります。
セメントを主成分とするモルタルは不燃材料なので、火に強く安心感があります。
また厚みのある塗り壁は気密性・遮音性も高く、外部の騒音を和らげる効果も期待できます。こうした機能面のメリットもありますが、何より「自分好みの外壁デザインにできる」という点で、モルタル仕上げは外壁リフォームを検討する方にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
最後に、モルタルは曲面や複雑な形状にも対応しやすい点もデザイン上の強みです。
塗り壁工法ならアーチ状の壁などサイディングでは難しい造形も可能で、建物の個性を表現しやすくなります。さらにタイルや石、木材との組み合わせによっても独特の意匠が生まれます。
このようにデザインの自由度が高いモルタル外壁だからこそ、外壁リフォームで「他とは違うおしゃれな家にしたい」という希望を叶えられるのです。

モルタル仕上げデザイン:仕上げ方法で広がる外壁の表情

モルタル仕上げにはいくつか代表的な仕上げパターン(模様の付け方や表面仕上げの方法)があり、それぞれで外壁の雰囲気が大きく変わります。
ここでは、初心者の方にもわかりやすいように、人気の仕上げデザインをいくつかご紹介します。モルタルならではの多彩な表情にぜひ注目してください。

リシン仕上げ(ざらざら吹き付け仕上げ)

リシン仕上げの外壁表面(細かな砂粒を吹き付けたザラザラした質感)
 リシン仕上げは、モルタル外壁で最もポピュラーな仕上げ方法です。
細かい砂利や石などの骨材を含んだ塗料(リシン材)を外壁に吹き付けて表面に微細な凹凸を作ります。
仕上がりはザラザラとしたマットな質感で、ナチュラルで落ち着いた雰囲気を演出できます。
和風の住宅とも相性が良く、昔から広く使われてきた定番の仕上げです。
 リシン仕上げの特長は、温かみのある風合いとシンプルで飽きの来ないデザインにあります。
ただし表面がザラついている分、ホコリや排気ガスの汚れが溜まりやすい点には注意が必要です。
定期的に外壁をチェックし、汚れが目立ってきたら塗り替えや清掃を検討すると良いでしょう。
 なお、リシン仕上げには発展系として「リシン掻き落とし」という技法もあります。
リシン材を吹き付けた後、乾く前にブラシや金具で表面を軽く引っ掻いて模様をつける方法で、通常のリシンより重厚感のある表情になります。
費用は少し上がりますが、より深みのあるデザインを求める方にはこうしたアレンジも可能です。

スタッコ仕上げ(厚塗りで重厚な仕上げ)

スタッコ仕上げの外壁例(左:コテ塗りによるパターン仕上げ、右:吹き付けによる粒状仕上げ) スタッコ仕上げは、リシンよりも厚みを持たせた重厚感のある仕上げです。
セメントに合成樹脂や骨材を混ぜた「スタッコ材」を使い、専用のスプレーガンで壁に吹き付けて仕上げます。
リシンに比べ表面の凹凸が大きく、塗膜が厚いため風格のある外観になり、高級感も演出できます。
 スタッコは厚みがある分、ひび割れが起こりにくいという利点もあります。
モルタル外壁はどうしても乾燥収縮などでクラックが入りやすいですが、スタッコ仕上げでは塗膜に厚みと強度があるため比較的割れに強いとされています。
一方で、表面の凹凸が深い分だけ汚れも付きやすいので、経年で黒ずみやコケが発生しやすい点には注意しましょう。
スタッコ仕上げには、大きく分けてコテ塗り仕上げと吹き付け仕上げの二種類があります。コテ塗りでは職人がコテで模様を描くように仕上げるため、独特のパターンやうねりを表現できます。
一方、吹き付けスタッコはスプレーで粒状に吹き付けるため、砂壁のようなザラっとした質感になります。
それぞれ風合いが異なりますが、どちらも深みのある重厚なデザインで「洋風のおしゃれな塗り壁にしたい」という方に人気です。

吹き付けタイル仕上げ(ボンタイル仕上げ)

吹き付けタイル仕上げの外壁表面(凹凸はあるが滑らかな質感) 吹き付けタイル仕上げは、別名ボンタイル仕上げとも呼ばれる工法で、表面が比較的滑らかな吹き付け仕上げです。
モルタル下地の上にタイルガンという機械で樹脂や骨材を混ぜた塗材を玉模様状に吹き付け、その後ローラーで軽く凹凸を均していきます。
仕上がりはリシンやスタッコよりもランダムながら平滑感のある質感で、触るとツルツルした手触りになるのが特徴です。
「タイル」という名前が付いていますが、実際のタイル貼りとは異なり、模様の一種と考えてください。吹き付けタイル仕上げは水を弾きやすい塗材を使用することが多く、比較的汚れに強い点もメリットです。
また、材料に合成樹脂を含むためモルタル仕上げの中ではひび割れしにくく、工期が短めで済むとも言われます。
デザイン面では光の当たり方で陰影が柔らかく出るため、上品でモダンな印象を与える外壁になります。
 ただし、吹き付け時には専用機械を使うため作業中の騒音がやや大きかったり、塗料の飛散に注意が必要だったりといった点もあります。
施工は専門業者に任せるとして、仕上がりのテイストとして「ザラザラ過ぎない塗り壁にしたい」「少し個性的な模様にしたい」という場合に、この吹き付けタイル仕上げは良い選択肢になるでしょう。

ジョリパット仕上げ(カラフルで割れにくい意匠仕上げ)

最後にご紹介するのは、近年人気が高まっているジョリパット仕上げです。
ジョリパット(JOLYPATE)とはアイカ工業株式会社が提供するモルタル外壁用の意匠仕上げ材(カラー塗り壁材)の名称で、約40年の歴史があります。
モルタルと同じ「塗り壁」の仲間ですが、モルタルに比べて柔軟性・弾力性が高く、ひび割れを起こしにくいように改良された材料である点が大きな特徴です。
そのためモルタル外壁で課題となりがちなクラック発生を抑え、耐久性も高い塗り壁仕上げが可能となっています。
 ジョリパット仕上げの魅力は、何と言ってもカラフルでデザインバリエーションが豊富なところです。
製品ラインナップとして多彩な色や質感のパターンが用意されており、スタイリッシュなフラット仕上げから砂岩調・石積み調の模様まで、好みに合わせたデザインを選べます。
実際、カタログには数百種類に及ぶパターンが掲載されており、組み合わせ次第でオンリーワンの外壁を演出できます。
また、ホルムアルデヒド放散量が極めて少ない安全な材料(F☆☆☆☆取得)で室内壁にも使えるため、内外装トータルで統一感のあるおしゃれな空間づくりにも一役買っています。 耐久性についても、ジョリパットは15~20年程度はメンテナンスフリーで使える高性能仕上げ材とされています。
もちろん全く汚れないわけではありませんが、通常のモルタルに比べてひび割れ補修や塗り直しの頻度を減らせるのは嬉しいポイントです。
モルタル外壁のリフォームで「思い切ってイメージチェンジしたい」「長持ちする塗り壁にしたい」という方は、こうした最新の意匠材も検討してみる価値があるでしょう。
よかったらパターンバリエーション一覧 | アイカ工業株式会社からパターンなどを見てみてください。

モルタル仕上げの施工手順

モルタル外壁へのリフォームを検討する際に、実際の施工方法・流れが気になる方も多いでしょう。
ここでは、一般的なモルタル仕上げ工事の手順を初心者向けにやさしく説明します。専門用語はなるべく避け、要点を整理して紹介しますので、イメージを掴んでみてください。

《モルタル仕上げ工事の基本的な流れ》

➀現地調査・打ち合わせ:まずは施工業者による現地調査や打ち合わせを行います。外壁の状態を確認し、デザインの希望や予算に応じて最適な工法・仕上げパターンをプランニングします。色見本や仕上げ見本を見ながら、理想の外壁イメージを固めましょう。
➁足場設置と養生

工事に入る前に足場を組み立てます。作業員の安全確保と丁寧な作業のために必須です。併せて、ご近所や周囲に塗料やホコリが飛ばないよう建物全体をビニールシートで養生(カバー)します。これで工事の準備が整いました。
➂既存外壁の下地処理:現在の外壁がモルタルの場合は、ひび割れや浮きがあれば補修します。古い塗膜が劣化している場合は高圧洗浄などで汚れを落とし、下地を整えます。
もし既存がサイディングなどの場合は撤去して下地を露出させ、モルタル塗り用の下地作りを行います。
木造住宅なら防水シートやラス(金網)下地を張り巡らし、モルタルを塗り付ける土台を作ります。
下地処理は外壁リフォーム全体の仕上がりを左右する重要工程です。
④モルタル下塗り(下地塗り):いよいよモルタルを塗っていきます。
まず下塗り(荒塗りとも言います)としてモルタルを壁一面に均一に塗り広げます。
ラス下地の場合はモルタルをしっかり金網に食い込ませ、下地板との密着を高めます。
コンクリート下地の場合は接着剤(吸水調整剤)を塗布してからモルタルを塗り付け、下地との一体化を図ります。
下塗りは厚さ5~10mm程度、壁面を平滑にならしつつ下地を覆うイメージで施工されます。
⑤モルタル上塗り(仕上げ塗り):下塗りモルタルがある程度固まったら、その上に仕上げ層となるモルタルを塗り重ねます。
この上塗り作業が実際の外観を決める重要なステップです。
コテで塗り付けながら模様をつけたり、スプレーガンで吹き付けたり、希望の仕上げ方法で表面を整えていきます。
リシン仕上げならリシン材を吹き付け、スタッコならスタッコ材を厚吹きする、といった具合です。
それぞれ専門の左官職人さんが丁寧に手作業で仕上げてくれるので、理想のテクスチャーになるまでじっくりと施工が行われます。
⑥乾燥・仕上げ塗装:モルタル上塗りが完了したら、十分な乾燥時間を置きます。
季節や天候にもよりますが、モルタルがしっかり硬化するまで数日程度は養生したままにしておきます。
モルタル自体に色付きの仕上げ材を用いた場合はこのまま完成ですが、無色のモルタル仕上げの場合は最後に仕上げ塗装(上塗り塗料の塗装)を行います。
高品質な塗料で塗装することで、防水性を高め色ムラを防ぎ、美しい外観に仕上げます。
塗装まで終えたら足場と養生シートを撤去し、周囲を清掃して工事完了となります。
 
以上が一般的なモルタル仕上げ工事の流れです。
専門的な部分もありますが、ポイントは「下地を整えてからモルタルを2回に分けて塗り、模様を付けて仕上げる」という点です。
モルタル塗りは職人の熟練した技術が必要な作業なので、信頼できるプロの業者に依頼するようにしましょう。

まとめ:モルタル仕上げで叶えるおしゃれな外壁リフォーム

外壁リフォームにおいて「モルタル仕上げ」は、デザイン性の高さと独特の風合いで住まいにおしゃれな個性をプラスできる魅力的な選択肢です。
この記事ではモルタル仕上げの基礎知識から、選ばれる理由、バリエーション豊かなデザイン例、そして施工方法の流れまで丁寧に紹介してきました。
塗り壁ならではの温かみある質感や自由度の高い意匠表現によって、世界に一つだけの外壁デザインを実現できる点がお分かりいただけたかと思います。
もちろん、モルタル外壁には定期的なメンテナンスでひび割れや汚れに対処する必要もありますが、適切にケアすれば耐久性も高く、長年にわたり美しい外観を保てます。
なにより、仕上げ方次第で和風にも洋風にも、高級感にも素朴な味わいにも仕上げられる柔軟さはモルタルならでは。
外壁リフォームで「デザイン性を重視したい」「他にはないおしゃれな外壁にしたい」という方には、ぜひモルタル仕上げを検討してみてください。
 外壁の印象が変われば、お家全体の雰囲気も見違えるように良くなります。
モルタル仕上げによるリフォームで、ぜひあなただけの理想の外壁デザインを叶えてみましょう。専門業者の力を借りれば初心者の方でも安心して施工できますので、疑問や不安があれば遠慮なくプロに相談し、納得のいく外壁リフォームを実現してください。
モルタル仕上げの魅力を活かして、皆様の住まいがより一層素敵によみがえることを心より願っております。
 佐々木塗装は広島市安佐北区を中心に、広島県内一円を施工範囲として、外壁塗装や屋根塗装を行っています。
品質にこだわり、一軒一軒丁寧に、お施主様に寄り添って施工しております。
広島県で外壁塗装をご検討なら、ぜひ『外壁塗装広島 株式会社 佐々木塗装』にお気軽にご相談ください。
三次市外壁塗装

一覧に戻る

まずはお気軽に
お問い合わせください

フリーダイヤル0120-116-795

受付時間 9:00~20:00

創業1993年 地元 広島県内一円
<営業内容>総合塗装工事(一般住宅・アパート・店舗他)
| 防水工事 | 雨漏り調査 | 内装リフォーム
| コケ洗浄 | シーリング工事