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セメント瓦・モニエル瓦の塗装は必要?劣化サインと正しい施工方法

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セメント瓦・モニエル瓦の塗装は必要?劣化サインと正しい施工方法

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セメント瓦・モニエル瓦の塗装は必要?劣化サインと正しい施工方法


和風住宅から洋風のモダン住宅まで幅広く使われている「洋瓦(セメント瓦)」ですが、その塗装メンテナンスについて正しく理解されている方は意外と少ないかもしれません。
セメント瓦はその名の通り、セメントを主成分とした瓦で、見た目の美しさとコストパフォーマンスの良さから人気があります。
しかし、見た目とは裏腹に、定期的な塗装を怠ると防水性が低下し、屋根材としての寿命を縮める大きな要因となってしまいます。
この記事では、セメント瓦の塗装がなぜ必要なのか塗り替え時期の目安や施工方法注意が必要なモニエル瓦の特徴、さらに実際の施工事例やトラブル例まで詳しくご紹介します。広島エリアで屋根塗装をご検討中の方にも役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
 
洋瓦(セメント瓦)塗装が必要な理由とメリット

 洋瓦の中でもセメントを主成分とする瓦は、表面の塗装が経年劣化すると水を吸いやすくなり、防水性が低下します。
塗装によって瓦表面を保護し防水性を高めないと、雨水が染み込んで内部のセメント成分(カルシウム)が流出し、瓦自体の強度がどんどん低下して脆くなってしまいます。
適切に塗装メンテナンスを行うことで屋根の美観を保ち、雨漏りや瓦の破損を防ぎ、結果的に瓦屋根の寿命を延ばすことができるのが大きなメリットです。

塗装に適したタイミングと劣化のサイン

以下から塗装に適したタイミングと劣化のサインについて紹介します。
塗り替え時期の目安
セメント瓦の場合、使用環境にもよりますが新築から15~20年前後が塗装メンテナンスの目安とされています。
モニエル瓦などセメント系洋瓦では10年ほど経つと塗膜劣化の症状が現れ始めるため、遅くとも15年程度で一度塗り替えが必要です。
 劣化症状のサイン
 塗装表面の異変が塗り替え時期を判断する目安になります。
例えば、瓦の色あせや塗膜の剥がれ、表面のざらつきやコケ・カビの発生などは再塗装が必要なサインです。
塗膜が剥がれて素地が露出している場合や、色褪せて防水性が低下した状態は塗り替えどきの典型です。
こうした症状を放置すると雨水が瓦内部に浸透し、瓦や下地を傷める原因になります。
早めの塗り替えで被害拡大を防ぎましょう。
モニエル瓦の特徴と塗装時の注意点
 モニエル瓦とはセメント瓦の一種で、表面にスラリー層と呼ばれる厚い着色層が施された洋風瓦です。
新品時の耐候性を高めるための加工ですが、このスラリー層が塗り替え時には厄介な存在となります。
経年劣化でスラリー層自体が脆くなり、上から普通に塗装しても下地のスラリー層ごと塗膜が後から剥がれてきてしまうのです。
そのため高圧洗浄でスラリー層を完全に除去するか、スラリー層を強化できる専用の下塗り剤を使って塗装する必要があります。
モニエル瓦への塗装は高度な下地処理技術が求められ、通常のセメント瓦より手間がかかります。
実際、モニエル瓦は塗料を下地が吸い込みやすいため少なくとも3回、多くは4回塗り重ねるケースもあり、工程が増える分コストも高くなりがちです。
これらの理由から、モニエル瓦の塗装は専門知識を持つ業者に依頼すべき重要ポイントの一つと言えます。
洋瓦塗装の施工方法・工程

 洋瓦屋根の塗装作業は、大きく「下地処理」→「下塗り」→「中塗り」→「上塗り」の順に進められます。瓦はデリケートな屋根材なので、工程ごとに丁寧な作業が求められます。
下地処理(高圧洗浄・下地補修)
 塗装前の下地処理では、まず高圧洗浄により瓦表面の汚れや古い塗膜を徹底的に洗い落とします。
特にモニエル瓦の場合、劣化したスラリー層ごと洗浄で剥がし去るくらい入念な洗浄が必要です。
長年堆積した汚れやカビは必要に応じて洗浄を繰り返して除去し、洗浄後は瓦を十分に乾燥させます。
あわせて、割れた瓦の差し替えやひび補修、棟部分の漆喰補修など下地の修繕もこの段階で行い、塗装に適した健全な状態に整えます。
下塗り・中塗り・上塗り(重ね塗り工程)
 下地処理後、まず下塗り(プライマー/シーラー)を施します。
瓦の状態によってフィラー(厚付け下塗り材)やシーラー(浸透性下塗り材)を使い分け、必要に応じて下塗りを重ねて表面を平滑かつ塗料の密着しやすい状態にします。
モニエル瓦の場合は特に、脆いスラリー層を強化する専用プライマーを十分に浸透させることが重要です。
下塗り乾燥後、中塗り・上塗りと2回の上塗り工程で仕上げます。
中塗り・上塗りには屋根用の仕上げ塗料を用い、ムラなく均一に塗り重ねることで耐久性の高い塗膜を形成します。
計3回塗り以上の重ね塗りによって、美観を整えるとともに十分な塗膜厚を確保し、防水性能を復活させることができます。

塗料の種類と選び方(洋瓦に適した塗料)

塗料の種類と特徴: 屋根用塗料には主にアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系、無機系などの種類があります。
それぞれ耐用年数や価格が異なり、一般にアクリル<ウレタン<シリコン<フッ素<無機の順で耐久性と価格が上がります。
セメント瓦屋根の塗装では、できるだけ耐久性の高い塗料を選ぶのが望ましく、近年主流のシリコン塗料やさらに上位のフッ素・無機塗料が適しています。
塗料は溶剤系(油性)と水性に大別されますが、密着力や耐候性の観点から瓦屋根には溶剤系塗料が好まれる傾向があります。
塗料選びのポイント
 洋瓦屋根を長持ちさせるには、多少費用がかさんでも耐久性に優れた塗料を選ぶことが重要です。
特に屋根は太陽光や風雨に晒される過酷な環境のため、耐久年数の長い塗料ほど塗り替え周期を延ばせて結果的にコストパフォーマンスが高くなります。
費用対効果を考慮すると、遮熱機能よりも耐久性や防水性を重視した塗料選びをする方が良いでしょう。
洋瓦の耐用年数とメンテナンス
耐用年数とメンテナンス周期
 塗装後の屋根塗膜の耐用年数は塗料の種類によって異なります。
一般的なシリコン塗料で約10~15年、フッ素系で15~20年程度、無機系で20年以上とされることが多いです。
実際、モニエル瓦でも10年ほど経過すると再塗装が必要になるように、塗膜の寿命は最大でも15年程度がひとつの目安です。
したがって、10年超~15年前後を過ぎたら次回の塗り替えを検討するのが望ましいでしょう。
なお、セメント瓦そのものの寿命は約30~40年とされ、瓦下の防水シートも20~30年程度で耐久性が落ちるため、塗装を繰り返していてもいずれ葺き替えが必要になる場合があります。
定期的な塗装メンテナンスで瓦自体の耐用年数をできるだけ延ばしつつ、劣化の進行具合によっては葺き替えも視野に入れる計画が大切です。
DIYではなく業者に依頼すべき理由
洋瓦屋根の塗装は専門業者に任せることが推奨されます。
高所での危険な作業であることに加え、適切な下地処理や塗料選定など高度な知識・技術が要求されるためです。
高所作業の危険性
傾斜のある屋根上での作業は転落事故のリスクが非常に高く、慣れない人にとって命の危険を伴います。
プロの業者は十分な安全対策を講じ、足場の設置や安全帯の使用など万全の態勢で作業を行います。
DIYで塗装を試みて重大な転落事故につながった例もあり、高所作業は特に危険です。
また、素人が屋根の上を歩き回ることで瓦をずれたり割ってしまったりと、雨漏りを招くトラブルも起こりがちです。
安全面を考えても、屋根塗装はプロに任せるのが賢明です。
専門知識・技術による確実な施工
 屋根塗装は下地処理の良し悪しや塗料の選択一つで仕上がりの耐久性が大きく左右されます。
プロの職人は屋根材の特性や劣化状況を見極め、最適な施工方法を熟知しています。
一方、DIYでは塗りムラや塗り残し、下地処理不足による塗膜の早期剥がれなど施工ミスが起きやすく、結局すぐにやり直しになって割高になる恐れもあります。
また、屋根塗装には高圧洗浄機や専用の刷毛・ローラー、安全用具など特殊な道具が必要で、個人で一から揃えると高額です。
これら道具を正しく使いこなす技術も求められるため、経験豊富なプロに任せた方が確実でしょう。
仕上がり品質と施工後の保証

 塗装のプロに依頼すれば、美しくムラのない仕上がりはもちろん、適切な塗膜厚を確保して耐久性の高い屋根に仕上げてもらえます。
加えて、施工後の保証が付く点も業者に依頼する大きなメリットです。
一般に信頼できる塗装業者ほど長期の施工保証を用意しており、万一早期に塗膜不良(剥がれなど)が生じた場合でも無償で補修対応してもらえるので安心です。
DIYで塗装した場合、当然ながらすべて自己責任となり、不具合が生じても誰にも補償してもらえません。
プロの仕事にはそうしたアフターサポート面の安心感も含まれていることを覚えておきましょう。
まとめ
 洋瓦(セメント瓦)屋根の塗装は、美観維持はもちろん屋根の防水性能を回復・維持するために不可欠なメンテナンスです。
塗装を怠って塗膜が劣化したまま放置すると、瓦内部の劣化が進行して後から元に戻すことができません。
大切な住まいを長持ちさせるためにも、劣化のサインを見逃さず適切なタイミングでプロの業者に塗装を依頼することが肝心です。
定期的な洋瓦塗装で住まいの美しさと防水性を守り、末永く安心して暮らせる屋根を維持していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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