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唐草が劣化すると家が傷む?屋根の見えない守り手を解説!

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唐草が劣化すると家が傷む?屋根の見えない守り手を解説!

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唐草が劣化すると家が傷む?屋根の見えない守り手を解説!


皆さん、こんにちは。佐々木塗装です。
みなさんは「唐草(からくさ)」という言葉を聞いたことがありますか?
住宅の屋根に関係する部材の一つですが、名前だけではどんな役割をしているのか想像しにくいかもしれません。
実はこの「唐草」、屋根の構造や雨水対策にとって非常に重要なパーツです。
普段あまり意識されない場所に取り付けられているため、見落とされがちですが、家の寿命や快適さに直結する重要な役割を担っています。
今回の記事では、唐草についての基本的な知識から、役割、劣化したときに起こりうるトラブル、そしてメンテナンスの必要性までを、住宅所有者の皆様に向けて分かりやすく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。

唐草(からくさ)ってどんな部材?屋根のどこにあるの?

「唐草」と聞くと、皆さん、どのようなものを想像されますか??
上のような和風の模様やデザインを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、屋根に使われる唐草は装飾ではなく、金属製の建築部材です。
屋根の最も下の端、つまり「軒先(のきさき)」と呼ばれる部分に設置されており、屋根材の下端を保護し、雨樋を取り付けるための土台にもなっています。
一般的には、ガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレスなどの耐久性の高い金属で作られており、横幅数センチ〜十数センチ程度の帯状の板金材です。

唐草の場所


画像出典:唐草 │ 棟換気・換気棟・小屋裏換気のトーコー
屋根の形状によって多少異なりますが、多くの場合、次のような場所に設置されています。

  • 軒先(屋根の先端部分)
  • 屋根と雨樋の間
  • ケラバ(屋根の側面の端)部分にも取り付けられることがある

特に戸建て住宅では、スレート屋根や金属屋根の建物でよく見られる構造です。
日常生活ではなかなか見る機会がないため気づかれにくいのですが、実は屋根まわりにとって欠かせない部材です。

唐草の役割:雨水を雨樋へ流し、屋根を雨から守る

唐草は、見た目以上にさまざまな役割を果たしています。
特に、屋根の耐久性・防水性・排水性に深く関係しています。

1. 屋根材の端を保護する

屋根材は雨風や紫外線の影響を常に受けていますが、とくに端部はダメージを受けやすい場所です。
唐草があることで、屋根材の下端が外部にむき出しにならず、破損や風による剥がれを防ぐ役割を果たします。
台風や強風の際に屋根材が飛ばされる事故が全国で報告されていますが、唐草がしっかり取り付けられていることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。

2. 雨樋の土台として機能する

雨樋(軒樋)は、唐草に金具で取り付けられている場合が多く、唐草がしっかりしていないと雨樋自体の固定が不安定になります。
もし唐草が劣化していれば、雨樋が傾いたり外れてしまい、雨水が適切に排水されず、外壁や基礎に悪影響を与える可能性があります。

3. 雨水をスムーズに流す

唐草は雨どいと屋根のつなぎ役として機能しており、屋根から流れてくる雨水をスムーズに受け止めて、雨どいへと導く役割を果たしています。
もし唐草が破損していると、雨水が思わぬ方向に流れてしまい、外壁やベランダ、玄関周りなどに被害が及ぶこともあります。

見えないけれど重要!唐草が家を長持ちさせる理由

唐草の存在は、住まいの構造全体に大きな影響を与えています。

1.    雨漏りのリスクを下げる


雨の多い地域、少ない地域問わず、いかに効率よく雨水を排水するかが住まいの耐久性を左右します。
唐草が適切に機能していれば、雨水が屋根や外壁の内部に侵入することを防ぎ、雨漏りのリスクを大幅に減らすことができます。

2. 構造材の劣化防止

雨水が建物の内部に入り込むと、柱や梁、断熱材などの木材が腐食し、建物の構造自体が弱くなることもあります。
また、湿気の多い状態が続くと、シロアリやカビの原因にもなり、修繕に多額の費用がかかる場合もあります。
唐草が機能していれば、こうした劣化を未然に防ぐことができ、結果的に家の寿命を延ばすことができるのです。

唐草が劣化するとどうなる?放置すると起こるトラブル

唐草も年月が経てば、当然ながら劣化していきます。
特に以下のような状況では注意が必要です。

1. サビや腐食による破損

唐草は金属製であるため、長年雨風にさらされることでサビや腐食が進行します。
表面のサビが徐々に進行すると、やがて穴が空いたり、強度が落ちて風で外れてしまったりすることもあります。
海が近く、塩分を含んだ空気が流れる地域であれば特にサビの進行が早い傾向があります。

2. 雨どいの脱落や傾き

唐草が変形したり破損したりすると、それに取り付けられている雨樋の位置がずれてしまう可能性があります。
これにより雨水が適切に排水されず、玄関前に水がたまる、外壁が汚れる、基礎に水が浸透するなどのトラブルが起きやすくなります。
3. 外観の劣化
唐草は目立たない存在ではありますが、サビが発生して色が変わると屋根まわりの印象を損なうこともあります。
特に、金属の浮きやはがれは外からでも見えるため、建物の古びた印象につながることもあります。
 

唐草のメンテナンスはなぜ必要?定期点検と塗装で安心の屋根に

唐草は屋根まわりの構造を支える重要な部材だからこそ、定期的な点検と適切なメンテナンスが必要不可欠です。

点検のタイミングは?

以下のタイミングでの点検をおすすめします。

  • 築10年以上が経過した
  • 屋根や外壁の塗り替え時期と重なる
  • 台風や大雨のあと
  • 雨樋の不具合を感じたとき
  • 雨漏りの前兆があるとき

特に、梅雨・台風シーズン前後の点検が効果的です。
外観は問題なく見えても、見えない部分がすでに劣化している可能性があります。

主なメンテナンス方法

唐草の状態に応じて、以下のような対策が取られます:

  • 軽度のサビ ⇒ ケレン(サビ落とし)後、塗装
  • 穴やひび割れ ⇒ 部分交換
  • 変形や外れ ⇒ 再固定または交換

塗装は防水性を保つために有効で、屋根塗装時に一緒に施工することが多いです。塗装により防サビ効果が得られ、唐草の寿命を延ばすことができます。

DIYでは難しい理由

唐草の点検や交換は**高所作業であり、足場が必要になる場合もあります。
また、屋根や雨どいの構造を理解していないと、誤って取り外してしまったり、逆に雨水の流れを妨げてしまったりする危険もあります。
必ず信頼できる専門業者に相談し、正しい方法で点検・補修をしてもらいましょう。

まとめ:唐草を知って屋根を長持ちさせよう

今回は、屋根の「唐草」について、基本的な情報からその役割、劣化によるリスク、メンテナンスの必要性まで詳しくご紹介しました。
唐草は、普段見えにくく目立たない部材ではありますが、

  • 雨水を正しく流す
  • 屋根の端を守る
  • 雨どいの土台になる

といった住まいを守る大切な役割を担っています。
劣化を放置すれば、雨漏りや構造材の腐食といった重大なトラブルにもつながるため、定期的な点検と早めの対処が重要です。
佐々木塗装では、外壁・屋根塗装と合わせて、唐草を含む屋根周辺部の無料点検・アドバイスを行っています。
「唐草ってうちの屋根にもあるの?」「一度点検してほしい」など、お気軽にご相談ください。
大切なお住まいを長持ちさせる第一歩として、見えない部分にも目を向けていきましょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
佐々木塗装は広島市安佐北区を中心に、広島県内一円を施工範囲として、外壁塗装や屋根塗装を行っています。
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