築46年、木造2階建ての和風住宅です 。
上屋根は釉薬瓦 。
古い瓦なので少し欠けているものも見られますが瓦の割れやずれもなく並びも整っています 。
2.5寸しか勾配のない下屋根はスレート瓦 。
これまでにご主人が2回ほど塗装をされたそうです 。
1年前に塗装されたという事で今回は塗装はなし 。
もちろん塗装していただく分には何の問題もないのですが屋根の塗装には気を付けていただかないといけない注意点が多々あります 。
薄型のスレート瓦の場合、塗装をする事によって瓦の重なり部分が塗料でふさがってしまいます 。
屋根に降り注いだ雨水はスレート瓦の重ね目の隙間を抜け出る事で屋根内部に水が溜まらないようになっています 。
しかし重なり部分が塗膜でふさがっていると雨水が抜け出なくなり、強いては雨漏りの原因にもなるのです 。
それをご主人にお話したところ、瓦と瓦の重なり部分に隙間があると余計に雨水が入るのかと思ってしっかり塗り込んでいたとの事でした 。
まったく逆なのです 。
ご主人のご要望で今回は屋根は塗装せず縁切り部材「タスペーサー01」を全面に挿入 。
これでしっかりと縁が切れました 。
ご主人は足場解体早々、待ってましたとばかりに屋根の塗装をされました 。
外壁はモルタル 。
数十年前に一度塗装をされています 。
前回の塗装から年数が経過している事もありあちこちにモルタル特有のクラック(ひび割れ)も見られました 。
樋は全面新しい樋に交換しました 。
外壁のお色は明るく温かみのある色になりました 。
ご主人はとても楽しい方で毎回お話するのが本当に楽しみでした 。
弊社に工事をお任せいただき本当にありがとうございました 。
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