築27年、『セキスイツーユーホーム』の木質系組立構造の2階建て洋風住宅です 。
屋根は陶器瓦 。
瓦の割れやずれもなく特に問題ありませんでした 。
外壁は12㎜厚の硬質木片セメント板 。
8年前に塗装をされたそうです 。
調査に伺った時、遠目から見た感じもきれいだし劣化している感じでもないのでまだ塗装しなくてもいいのではないかと思ったのが第一印象でした 。
ところが細かく調査していくと思った以上に劣化が見られました 。
チョーキング現象(手で触ると粉状の物が付着する事)も見られました 。
至近距離から見ると塗膜がパリパリとひび割れています 。
特に今回ご主人が気にしてらっしゃったのが目地のシーリングの上の黒ずみとひび割れ 。
この黒ずみをブリード現象と言います 。
ブリード現象はシーリング材の中に含まれる可塑剤が塗装面に移行するにじみ出る現象の事を言います 。
本来外壁の塗装をする際は塗装をする前にシーリングの上にブリードオフプライマーを塗布します 。
おそらく8年前の塗装の際にこれを省略したのではないかと思われます 。
今回は塗膜のひび割れをしっかりと保護できるよう『(株)アステックペイントジャパン』の超弾性塗料「EC-5000PCM」を使用しました 。
660%の収縮力で外壁をしっかりと防水保護いたします 。
もちろん、塗装をする前に下地の処理をしっかりと行いました 。
今回は当初外壁と塗装がされてなかった雨戸のみの塗装を行う予定でしたが若干色褪せのある破風や付梁、胴差、基礎上の水切りの塗装も行う事になりました 。
濃い茶色という事もあり耐候性の良いフッ素塗料で塗らせていただきました 。
外壁の色は施工前とほとんど変わっておりません 。
色が変わっていないのでBifore→Afterに変化が見られないかもしれませんが実際は光沢もありかなり変わっています 。
U様には大変喜んでいただく事ができ、後に塗装工事をさせていただいたお隣のK様にもお褒めのお言葉をたくさんお伝えくださったそうです 。
U様、本当にありがとうございました 。
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